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カメラマン坂口康司さんに聞く、レンスペ投資 集客のポイントときっかけ

2024年2月14日 (更新日 : 2024年2月14日) インタビュー記事

カメラマンとしてレンタルスペースや民泊の撮影を通じ、集客や売上のアップに貢献する坂口さん。一昨年、昨年と2冊の書籍を出版し、レンタルスペース投資や撮影のノウハウについても情報を発信する坂口さんに、書籍出版の背景やオーナーとしての一面について伺っております。

坂口康司:株式会社トータルクリエイツ代表取締役。写真撮影や映像制作といったクリエイティブ面から、企業の集客支援を行う。レンタルスペース・民泊物件の総撮影件数は550件以上に上る。
株式会社トータルクリエイツ:https://create-total.com/

―坂口さんがレンタルスペースに目をつけたきっかけはなんでしょう。

目をつけたきっかけっていうと能動的に始めたようで格好いいですが、僕の場合は偶然の運やご縁がきっかけです。というのも、学生の頃からスペースモールの小泉さんにお世話になっていて、カメラマンとして独立した際にスペースの撮影でお声掛けしていただいたんです。スペースモールが大きくなるのに伴い僕の撮影件数も増えていって、気がついたらレンタルスペースだけで60件ぐらい撮影をさせていただいていました。そのときには撮影方法やインテリアなど、どのようにすることで写真のインパクトが大きくなり、売上に繋がるかというノウハウが増えていきました。

―書籍の内容からも、売上や集客に繋げるという視点を大切にされていると感じますが、マーケティングの視点というのはどのように培ったのでしょうか。

前職はIT関係で働いていて、元々カメラマンの学校にも通ったことがないんです。
いかに新規事業を立ち上げるか、クリック率を高めて、コンバージョンに繋げるかという世界にいました。

写真というのは、工程としてはすごく下流にあると思うんです。売り上げを上げるためにはインパクトのある写真が必要、だから写真を撮ってもらう、そんな背景があると思います。だから売り上げのアップに寄与しなければ意味がないと思うんです。

―前職はIT関係だったんですね。独立のきっかけは何だったのでしょう。

若気の至りでしたね(笑)前職では撮影や動画制作、サイト制作をやっていて、たまたま副業で1ヶ月分の給料ぐらいの売り上げが立ったんです。個人でやった方がお金が入るのではないかと思い独立しました。

―22年に『レンタルスペース 投資の教科書』昨年は『カメラマンになっていきなり月収を100万円にする方法』と計2冊の本を出版されていますが、書籍出版の背景を伺いたいです。

お客様に対して「この情報をもっと早くお伝えしていれば良かったな」ということが度々ありました。例えば良くない不動産屋さんで契約してしまったとか、結構あるじゃないですか。「もっと早く情報を共有できれば」というもどかしい思いが結構あったんです。たまたま出版社さんとのご縁もあり、出版する運びとなりました。

やはり信頼できる業者さんの情報があることで、失敗するリスクが減ると思うんです。きちんとした情報を届けたいという思いで執筆しました。

―書籍の中では当社について触れていただいていますが、当社を選んでいただく理由はなんでしょう。

評判の良さですね。悪い評判を一度も聞いたことがない、それが圧倒的な信頼です。

―レンタルスペース投資の魅力はどういった点でしょうか。

まずは初期費用が少なくて済むことです。100万円もあればもう十分に始められます。2点目は手続きが少ないこと。物件を契約したらすぐに運用が開始できて、行政に行く必要もないです。そしてリスクが少ないという点ですね。

あとは、店舗経営の経験を積むことができるという点がとても大きいと思います。自分で物件を仕入れて、内装をつくって売り出すという一連の流れを経験できます。
今後は企業が一つの事業として、レンタルスペースを始めるという例が増えてくるのではないかと思っています。サラリーマンは普段、お客様との接点をもつ機会がなかなかないかと思います。レンタルスペースは少しリスティングを変えることで問い合わせが増えたり、御礼の連絡が来たりする。より自分がビジネスに携わっているという感覚を得ることができると思うんです。

―坂口さんご自身もレンタルスペースを運営されていたんですか。

はい。2023年の4月頃に1軒開業していて、最近売却しました。

―坂口さんが運営されていたのはどのようなスペースだったのでしょうか。

パーティスペースですね。名古屋で、20㎡くらいの小部屋です。

―物件選びの際の決め手や重要視した点は何ですか。

一般論になりますが、駅からの距離と家賃(坪単価)物件取得費と部屋の作りですね。同じ20㎡でも、間取りが四角かL字かでだいぶ変わってきます。あとは騒音耐性です。

―土地勘がないエリアでの開業は不安ではないですか。

そうですね。売上が立つかどうかは事前に下調べします。ポータルサイトで周辺エリアを検索し、周辺に売上の立っているスペースがあるか、それはなぜ売れてるのか、再現性があるのか。また、既存のスペースよりもさらに良いスペースにできるかどうかを確認しています。

―譲渡に踏み切った背景はなんでしょう。

僕はメンテナンスが苦手だったんです。レンスペ運営は日々の改善が重要な中で「こうしたらもっとお客さんが入る」というアイデアはあっても中々実行できていなかった、それがすごくもったいないと感じていました。お譲りしたほうがよりスペースが活性化されるのではないかと思い、売却で次の方にお譲りしました。
12月の繁忙期を迎えて欲しいという思いから11月にお譲りしたのですが、閑散期の1月でも譲渡先の売上が高くて、やはり売却って素敵だなと思ったんですよね。

―よりスペースの価値を高められる可能性があるというのは素敵ですね。

はい。僕ができていなかったことを、譲渡先の方には全てお伝えしたんです。レンスペとはどういったものかというところから、運営のポイント、これができたらもっと売り上げが伸びるという情報も全てお伝えして、メッセージやテンプレも全てお渡ししました。
譲渡先の方もすごく勉強してくれて、その結果大きく売上が立った。もちろん、譲渡先の方が頑張った結果なのですが、すごく嬉しかったです。

スペースを作るときは、毎月の利益をいかに上げるかということを考えると思うのですが、そこに売却という観点があるとまた違ってくるのかなと思います。
レンスペ投資で大事なのは、毎月の利益の最大化ではなく、レンスペ投資を行っている期間における利益の最大化だと思うんです。そういった意味で、出口戦略も鑑みてやるべきだと思います。今後はレンタルスペースのM&Aというのがまたブームになると思っています。

―今後はどのようなスペースが流行ると思いますか。

レンスペに携わっていて面白いと感じるのは、プロダクトライフサイクルを感じられるところです。プロダクトの売上が上下するので、落ちてきたタイミングで次の手を打つ必要がある。こういう波を体感できるところが面白いなと思います。

初めはソファーとテレビさえあれば儲かった。それから人気のゲーム機があれば予約が入るという段階があって、参入が増えてくると今度はきちんとしたインテリアがあれば、レンスペ初期ほどではないが利益が出るという段階があった。今はきちんとしたインテリアと、立地、リスティング、写真がないと儲からないという段階になってきていると感じます。

―では、どのようなコンセプトが良いのでしょう。

2つの考え方があるかと思います。1つは内装のコストをかけて、トレンドに左右されないクオリティの高いスペースを作る。2つ目はトレンドが変わるなかで、トレンドに合わせて内装を変えることができるスペースを作るという方法。

ほとんどの人はそこまで初期費用をかけられないし、リスクも大きいので、後者の戦略が合っているかと思います。どんなコンセプトでも合うテーブルとソファを用意して、あとはその時々の流行によって、内装を変えるという策略が良いと思いますね。
僕の名古屋のスペースもこの戦略で、どんなコンセプトにも対応できるよう、始めにテーブルとソファは良いものを入れて、あとは流行りにあわせて壁紙を変えたり内装を変えたりしながら運用していました。

―レンスペや民泊の集客において、クリエイティブ面で重要になることはなんでしょう。

クリエイティブはセンスが必要かと思われがちですが、結論は勉強が大事なんです。ただ、最終的にはセンスも大事です。
勉強すればある程度のクオリティになりますが、最終的には圧倒的な経験やセンスが大事になってくるんです。ポジショントークみたいになってしまいますが、餅は餅屋だなと思うことが多いです。

僕も550軒以上のスペースを撮影しながら、インテリアについてもアドバイスをすることがあります。そこで実績があったので、内装やインテリアのセンスには結構自信がありました。しかし、いざ自分のスペースを作ったら、自分の考えていた6割ぐらいのクオリティしか発揮できなかったんです。たくさんインテリアを見てきた自分でさえもこのぐらいしかできないんだなと。やはり最終的には、センスや経験も大事なんだなと感じました。そう考えると、インテリアにしても写真にしても、プロにお願いするのが良いのではないかと思います。

―スペースの撮影の際のポイントはなんでしょう。

まずは優先順位を考えることがすごく大事です。広さ、採光、テレビ、プロジェクター、大きなソファーの5つの要素を映したいとき、どの角度からどう撮ることで全ての要素が最大化されるかを考えて撮ることが大切です。これは何を伝える写真なのか、というのが伝わる写真を撮ることが大事なのではないかと思います。

具体的な撮影方法で言うと、例えばスマホで撮影するときに、スマホを傾けて上から撮影される方が多いかとおもいます。そうではなく、真横から水平に撮る。その方がインパクトが出て、部屋が広く見えます。
画角についても、壁の中央から並行に撮影する方が多いのですが、そうすると部屋の縦横の広さしか伝わらずに、部屋が狭く感じてしまうんです。真ん中ではなく少し端から撮影し、部屋の斜めの奥行きが見えるように撮影することで部屋が広く見えます。

―売れるスペースに共通するポイントはなんでしょう。

共通するポイントというと難しいですが、結論、愛があるスペースがいいんじゃないすかね。
愛があるというのは、自分がコミットしたいという思いの表れだと思います。リスティングを定期的な更新、インテリアの入替えなど、愛があることでそういったPDCAを回すことができると思うんです。その積み重ねが、売れるスペースになっていくんじゃないのかと思います。

―愛着を持ってメンテナンスすることで売上に繋がる、その通りだと思います。最後に、坂口さんが今後やっていきたいことは何でしょう。

先ほども話にありましたが、今後は売却にも力を入れていきたいなと思います。誰にどう売るか、どういう契約を結ぶかによって、買手と売手の満足度が変わってくると感じるんです。
今後、売却やM&Aというのも一つのトレンドになってくるので、それをレンタルスペース・民泊でもやっていきたいなと思います。

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